はじめに
YouTubeなどSMSでは転職に関するCMが多くなった気がします。皆さん一度は転職を考えられた方も多いのではないでしょうか?
CMが盛んに流れ、「転職したい!できるかもしれない!」と思う一方、転職をはじめて経験される方は、転職活動の流れや、転職活動に必要な作業など具体的にイメージしにくいのではないかと思います。ビズヤスは手探りで活動したため、転職活動中は非常にもやもやとしてストレスが溜まりました。
この記事では、ビズヤスの体験談も含め、「おすすめの転職活動の流れ」と、「転職活動に必要な作業」を具体的にご説明します。
現職のまま、最小限の作業で希望の転職を叶えることを意識して本記事を作成しています。
記事名には、メカエンジニアと題していますが、業界、職種に関係なく、参考にできる内容となっていますので是非ご覧いただければと思います。

おすすめの転職の流れ
ビズヤスのおすすすめの転職の流れは
- Phase1: 自分の気持ちと仕事の整理整頓をする
- Phase2: 転職市場における自分のスキルを把握をする
- Phase3: 転職市場にアクセスする
- Phase4: 入社する
上記、4つのフェーズで構成しています。
“彼を知り己を知れば百戦殆からず”のとおり、
ご自身の気持ちや現職の仕事環境を振り返り自分を正しく把握すること
転職サイトとエージェントを使い最新の転職市場を正しく把握すること
が転職成功へのカギです。
ご自身の得意/不得意、好き/嫌いを正しく把握しないと、転職したい会社へのアピールが難しいことはもちろん、転職できたとしても、満足できない無い悲しい結果となってしまいます。
転職となると現職の業界を見がちですが、他の業界で”この会社は実はこんなのもやっていたんだ!”と自分にマッチするケースも多いです。
4つのフェーズで、自分を正しく把握、最新の転職市場を正しく把握しましょう!以降、各フェーズで必要な作業を具体的に説明していきます!
- Phase1:転職の心構え
- Phase2:転職の準備
- Phase3:転職活動
- 転職サイト登録
- エージェントへの接触
- テンプレ書類作成
- 応募
- 面接
- Phase4 : 入社
- iDecoや企業年金の手続き
Phase1:転職の心構え

Phase1は、「転職の準備」より前に、まずは「転職に向き合う心構え」をする局面です。ご自身の、生活と仕事の環境を振り返り、心の準備をしましょう!
「気持ち」と「仕事」の整理整頓
自分のしたい仕事は何か、何がしたくないのか、お金を稼ぐことが第一なのか、仕事に対する考え方や状況は人それぞれです。Aさんとって成功と言える転職でも、Bさんにとっては失敗もありえます。
まずやるべきは、ご自身の仕事のモチベーションを正しく把握するために、
モチベーショングラフ
を作成することです。

ビズヤスが転職する際に作成したモチベーショングラフ。数年間の仕事で、イベント毎に仕事のモチベーションが変化している。
上記の手書きのグラフは、ビズヤスが転職する際に作成したグラフを、端折ったグラフです。浮き沈みが激しいですね・・・イベント名は伏せてありますが、ビズヤスは
- 「ルーティンワークでモチベーションが下がる」
- 「メンバーと共同でプロジェクト運営するとモチベーションが上がる」
タイプでした。メカエンジニアの仕事であれば、研究開発の開発寄り、設計開発の開発寄りでモチベーションが上がりやすいタイプかもしれません。現職は、設計開発の開発寄りでモチベーションは高い状態です。
緻密な作業を着実に進めること好みの方、新技術を素早く取り入れサイクルを速く回すことが好みの方、効率的にお金を稼げることが好みの方、仕事へのモチベーションは様々です。まずは、ご自身の仕事のモチベーションを正しく把握することをお勧めします!
就活の時にやったよー。と言う方も多いと思いますが、今、転職を考えているあなたは実務の経験を積まれているはずです。社会人になる前に作成したモチベーショングラフのイベントが仕事のイベントに多く置き換わっていると思います。そのイベントとモチベーションから、あなたが思うやりたい仕事が分かるはずです。そんな会社に転職したいですよね!
生活防衛資金の確保と資産運用の開始※始めていなければ
運用を開始されている方からすれば、釈迦に説法ですので読み飛ばしていただければと思います。なぜ資産運用?と思われるかもしれませんが、
- 早期に始めた方が良い ⇒ 複利の効果は絶大
- ライフイベントで必要な資金を意識できる ⇒ 必要な資金から、必要な年収を逆算できる
- 会社と自身の距離感を調整できる ⇒ 給与、会社への依存度が低くなる
からです。言うまでも無く、お金を持っていれば心穏やかに仕事と転職活動ができるはずです。詳細については下記でご紹介する、「おすすめの本」をご参照いただければと思います。
詳細を省いてまとめると
- 生活防衛資金の確保:生活費6カ月分 ※一般的な生活防衛資金
- 資産運用の開始:「長期」「分散」「低コスト」の優良インデックスファンドへの積み立て投資
になります。
資産運用や投資と言うと、詐欺であるとか悪感情が抱かれがちですが決してそうではありません。「長期」「分散」「低コスト」で優良なインデックスファンドに投資するのであれば、過去の実績データから20年の長期で見れば年率4~10%程度の利益が見込めます。
仮に、非課税対象のNISA口座にて3000万円のインデックスファンドを運用し年率4%の利益が出た場合、年収120万円、月収10万円の収入に相当します。給与、会社への依存度が低くなることを実感できると思います。3000万円は大きな額ですが、資産運用を早期に始めれば始めるほど、複利の効果で3000万円確保へのハードルが低くなります。
会社に雇ってもらう以上、犯罪の強要はともかく会社の指示、給与体系に従う必要があります。これを拒むのであれば能力を高め取替えにくい人材になるか、辞めるしかありません。極端な話、従業員の替えはいくらでもいると言うことです。能力を高めることと、いつでも会社を辞められる経済的自立を目指したいものです。
おすすめの本を読む
転職活動の心構えの段階で是非読んで欲しい本です。当ブログのレビューに、要点など記載していますのでご参照ください。
「転職2.0」
転職のネガティブなイメージを払拭できる気持ちを前向きにさせてくれる本です。Phase2のスキルの洗い出しetcの方法が分かります。
「[超改訂版] 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」
資産運用の仕方と資産運用に対するネガティブなイメージを払拭できる本です。超改訂版とあるとおり、新NISAに対応した資産運用の最適解が分かります。また、資産運用には原資が必要です。不要な保険の見直しなど、元手を用意する方法も記載されています。
「40歳からの「転職格差」まだ間に合う人、もう手遅れな人」
転職の成功と失敗のサンプルケースが掲載されている本です。転職する方の「転ばぬ先の杖」となってくれます。40歳未満の方にもおすすめできる本です。ポジティブに、ですが慎重に行動することは重要です。
Phase2: 転職の準備

Phase2は、転職市場に飛び込む前に「入念に準備する」局面です。準備なしに転職市場に飛び込むのは非常に危険です。ご自身のスキル、仕事のスタイルを把握して、伸びる市場や業界を見据えて転職活動に備えましょう!
スキルの洗い出し
メカエンジニアであれば、3DCAD、図面作成、機械加工の知識etcをお持ちだと思います。公的な資格も勿論ですが、ご自身の所属している業界での経験も立派なスキルです。
書き出せるだけ書き出してみましょう。
モチベーショングラフからスキルの洗い出し
モチベーションの変化のあった「イベント」で活用したスキルはないでしょうか?
“厳しい納期を守るために作業効率アップ施策を行った”とか、”他の課に協力を取り付けることで困難な課題を解決した”など、ご自身のとった、とれた行動も立派なスキルです。
モチベーショングラフを振り返ることで、スキルが見えるはずです。
本稿では上記のようにスキルでまとめていますが、おすすめの本でも挙げた「転職2.0」では、
- ポジション
- スキル
- 業種
- 経験
- コンピテンシー: ハイパフォーマーに見られる行動特性。コミュ力、誠実性、主体性など
を”タグ(強み)”として取扱っています。
市場価値はこのタグの掛け合わせで考えます。 「転職2.0」より引用
と記載されています。是非参考にしてみてください。
仕事のポジションの決定
ここでお話するポジションは、職務上の立場です。
職務を遂行する上で、
- プレーヤーなのか、マネージャーなのか?
- どんなスタイルで仕事をしたいのか?
- 年収はいくらなのか?
- どんなスキルを伸ばせる立場なのか?
ご自身が望む仕事のポジションを明確にしてください。
市場・業界を見据える
業界1位の会社の有価証券報告書のサマリーだけ読めばいい 「転職2.0」より引用
で十分とビズヤスは考えます。報告書のサマリーで業界の市場規模、業界の伸びしろ、状況を把握できます。客観的な情報はこれで十分です。
ほとんどの転職情報にはバイアスがかかっていると言われますが、表には良い情報が出ている一方、裏はボロボロと言うことはよくあることです。ビズヤスも常々思っていました。
見据えると書かせてもらったのは、
客観的な情報のみで、ご自身が転職したいと思える市場・業界を見据えることが後悔無い選択だと思うからです。
小休止
前編はこれで終了です。続いて後編に行きたいところですが、是非、小休止をはさみ後編にお進みください。